2011年4月30日土曜日

電子出版の未来図 (PHP新書) [新書] 立入 勝義 (著) 、を読んでみた

「電子出版元年」と呼ばれた二〇一〇年。オイラも実際に電子書籍を読んでいる。
たしかに便利だし、読みやすいし、早く読めるし、いいところだらけ。
だけど、司馬遼太郎全集なんてまだまだ無いでしょ?
夏目漱石とか著作権の切れている文豪の小説は青空文庫で読めるけど。

日本の場合、まだまだなんですよ。

果たして電子出版は儲かるのか、ってよく言われるけど、かなり儲かると思う。だけど、ハードとソフトが一緒に発展していかないとダメでしょうね。日本の場合は特に。だって、日本語でしょ?
英語の世界はもう電子書籍だもんね。

曰く、電子書籍の場合、SNSやブログは重要な広告宣伝媒体。
曰く、ツイッターはそんなに重要でない。(たしかにそうかも)
曰く、郵便とe-mailくらい違う。なるほど。わかりやすい。
曰く、村上龍の歌うクジラは、未来を見据えている。そうだよねぇ。さすが、カンブリア宮殿さん。
曰く、やはりコンテンツが王様。日本は漫画などがキラーコンテンツ。
曰く、海外に打って出ろ!日本!そうだよねぇ!!

著者さんは日本人だけど、米国での電子出版会社を立ち上げた起業家。日本人の視点でありながら、海外から見た日本の状況などが書かれている。
日本における電子出版が鎖国状態に陥ることを懸念されておられる。その辺、すごくよくわかる。
文章は平易。例えが良い。非常に読みやすいです。

おすすめ度は5点中、4.5点。もう一度ゆっくり読もうかな。


立入 勝義

1974年、大阪市生まれ。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)卒。2004年、日系企業の子会社代表として再渡米し独立。主に日系企業の北米進出を支援するコンサルティング業務を手がけ、2006年、さくらインターネットの米国法人を設立し代表に就任。オンラインゲームや映像字幕の翻訳事業、北米のIT事情についてのマーケティングリサーチなどを手がける。2009年1月に「意力(いちから)ブログ」を開設し電子出版とソーシャルメディアに関する最新情報などを積極的に発信(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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