2011年6月30日木曜日

この国のかたち〈1〉 (文春文庫) [文庫] 司馬 遼太郎 (著) を読んでみた

司馬せんせ、曰く、「日本史が中国や朝鮮の歴史と全く似ない歴史をたどり始めるのは、鎌倉幕府という、素朴なリアリズムを拠り所にする”百姓”の政権が誕生してからである。私どもはこれを誇りにしたい。」
「ひとりのヒトラーも出ずに、大勢でこんな馬鹿な40年を持った国があるだろうか。」

ほんとうに、司馬せんせって、おもしろい。

論理明快ですよね。

おすすめ度は5点中4点です。字が大きいところも魅力です。

ドロボー公務員 (ベスト新書) [新書] 若林 亜紀 (著) を読んでみた

著者さんは厚労省の外郭団体での勤務時代に内部告発を行い、それから行政改革に対して意見を言い続けている根性の人だ。

度胸はある人だね。

公務員の実態暴露に終始している。
労働組合による選挙の実態、阿久根市で何が起きていたのか、などなど。

全員が全員、この本に載っている公務員ではないだろうが、不景気を物ともせずに高給を維持しているのは確かだろう。今の時代に並の地方公務員が年収1000万円はやっぱりおかしいよね。

おすすめ度は5点中、3.5点。内容が羅列的。それに目新しいことがなかったから、この点。

食の堕落と日本人 (小学館文庫) [文庫] 小泉 武夫 (著) を読んでみた

オイラの好きな小泉武夫先生です。「味覚人飛行物体」「走る酒壷」「納豆博士」「漬け物博士」…食べ物に関するあだ名は数知れません。
この本は、小泉先生の辛口痛快エッセイです。かなり辛口かも。和食国粋主義的なところまで行っているかも。この人はそんな単純な和食主義者じゃなくて、本当にうまい和食は健康にも文化にもイイよと言ってるだけ。本当に和食が好きなんだよなぁ。
納豆、干物、漬け物、日本酒がとにかく好き。好き過ぎて、今回は、かなりラディカルです。

曰く、食文化は国民の歴史であり、財産である。
曰く、食の堕落は国を堕落させる。
曰く、日本人よ、今こそ日本食を食べて元気を取り戻せ!
読んだ方々の感想は賛否両論ですが、オイラは、先生の言う事に全く賛成。だって、先生ったら、ヨーロッパ行けば赤ワインごくごく、ソーセージもぐもぐ。パスタもスープも肉も食い放題の人だもの。

決して排他主義ではないのだよ。みんな、先生の胃袋を知らんのだなぁ。

おすすめ度は5点中、4.8点。良い本ですよ。頑固親父のひとりごとですね。

2011年6月23日木曜日

日本復興計画 Japan;The Road to Recovery [単行本] 大前 研一 (著) を読んでみた

大震災のあと、YouTubeで大前研一ライブを見た。この本は、その映像がベース。震災直後から放映された番組がベースとなっている。だから、内容的には目新しい箇所は少ない。
だけど、やっぱりあの時点であれだけのことを言った大前氏はなかなかだなぁ。イマ、活字で復習すると痛み入ります。


第1章これで原子力の時代は終わった
・原子炉や周辺地域の状態についての説明、
・今後の原子力産業や原子力建設の一応の対策について

第2章3分の2に縮小する生活
・東京電力や国の計画停電への批判
・計画停電は愚策

第3章日本復興計画
・原子炉の後処理の具体的な方法
・日本の経済状況
・日本経済復興の提案

大前研一ライブを見た人は買わなくても良いかも。
おすすめ度は5点中、4点。本を購入すると、募金できるから、4点。内容的には、3点。

facebookもっと使いこなし術 アプリ&新メッセージシステム編 (アスキー新書) [新書] 根岸智幸 (著) を読んでみた

オイラのfacebookが学生時代のサークルの仲間によって、少しずつにぎわってきた。んで、読んでみた。著者の前作はすでに読んでいる。

この本は、様々なFacebookページ用のアプリの使い方が紹介されているのだ。アプリが多すぎてどれを使えばいいか分からない人にはおすすめだお。
曰く、Docsアプリでオフィス文書を共有する
曰く、My Blog Postで、ブログをフェイスブックに連動させる
曰く、My Favoritesで、自分の「いいね!」を一覧にして振り返ろう
曰く、ページアカウントは、個人アカウントの投稿はできない
曰く、フェイスブックページにウェルカムページを簡単に設置できるアプリ「Tradable Bits」
 などなど、無料ながら、ウェルカムページ、アンケートページ、ツイッターやブログと連動するページなど、さまざまな機能をシンプルに提供してくれる。
備忘のために目次を貼りつけておこう。
おすすめ度は5点中、3.5点。なんか面倒くさくなっちゃったから。







第1章 アプリでフェイスブックをさらに楽しく
・フェイスブックの成功は「アプリ」にあった
・フェイスブック上でアイデアを交換できるidea-pool
情報を集積する「プール」を作ろう/友達をプールに招待する ほか
・Docsアプリでオフィス文書を共有する
基本的な文書の作り方/パソコン用のExcelでグラフを加える/作成した文書をメッセージで送る ほか
・My Blog Postで、ブログをフェイスブックに連動させる
・My Favocitesで、自分の「いいね!」を一覧にして振り返ろう
・日本語アプリを試そう

第2章 新メッセージシステム完全理解
・コミュニケーションの方法を大きく変える新メッセージ
新メッセージへの移行とメールアドレスの決定/メッセージの受信・送信・ファイル添付・オフィス連動 ほか

第3章 使いこなせばとても便利な「フェイスブックページ」
・フェイスブックページを徹底的に使いこなそう
新しいフェイスブックページの作成/個人アカウントから投稿/存在をアピール/ウェルカムページの作成 ほか
・フェイスブックページにアンケートを付ける
TradableBitsのアンケート機能「Poll」を導入する/アンケート専用アプリ「Poll」を使う ほか
・Facebook広告で、フェイスブックページを宣伝する
広告を作成する/配信ターゲットを工夫する

第4章 「ノート」の表現力をパワーアップ
・ノートはブログと同じストックメディア

2011年6月11日土曜日

デスクをメタボにしない理系思考 - 「段取り力」を上げる収納術 (中公新書ラクレ) [新書] 本多 弘美 (著) を読んでみた

オイラの机の上は、プリントアウトされた書類でいぱーーーい。
少しずつ整理はするけど、なんかこう、バシッと綺麗にならないんだよねぇ。
んで、メタボなオイラはタイトルに惹かれて手にとってみた。
「デスクの上が片づかない」など、仕事の効率化を妨げる収納問題の解決法をいろいろと提示してくれている。
要は「段取り力」だと。
しかも、段取りを絵に書くことが出来ればかなり違うと。
当たり前のことを書いているようですが、非常に読みやすい新書として、非常に良本です。気に入りました。

ある企業での整理術にまつわる小話がまず書いてあり、それで何なの?って思っている間に本題に入るという、形式です。

それとこの本の大事なテーマは「理系的」。つまりロジカルに、ノウハウ的に収納や片付けができるのよと、言っているのであります。

おすすめ度は5点中、4.5点。非常に読みやすいし、新書的。オイラはこういう本が好き。軽いし。

2011年6月8日水曜日

新ソーシャルメディア完全読本 フェイスブック、グルーポン・・・これからの向きあい方 (アスキー新書) [新書] 斉藤徹 (著) を読んでみた

ソーシャルメディアって、なんなんだろう。ということで手に取りました。

フェイスブックをはじめとするソーシャルメディアの具体例から始まり、ビジネスへ生かすにはどうしたらよいか、今後はどのような方向に向かっていくのか、なんてことが書かれている。

なんとなくわかりましたが、ビジネスに活かすっていうところはやっぱり難しそう。スターバックスの成功例とかも乗ってたけど、なんだか分かるようでわかりませんでした。

amazonなんかの感想見ると、なんだか絶賛されていますが、そんなすごいのかなぁって言う感じでした。オジサンには少し難解な本でした。

おすすめ度は5点中、3点。まず、少し立ち読みされてから購入されたほうが良いですよ。

2011年6月5日日曜日

偉大なる、しゅららぼん [単行本(ソフトカバー)] 万城目 学 (著) を読んでみた

万城目学さんの作です。「鴨川ホルモー」からすべて読んでいます。
今回も久しぶりの最新作ということで手に取りました。

相変わらずのテイストです。最後までわからない展開と甘酸っぱい感じの青春感。万城目学さんって、多分、一生、こういう感じの小説なんだろうなぁって思う。京都とか、滋賀とか、関西が好きで、それも学生の街っていう感じのあの感じが好きで好きでしょうがないんだろうなぁ。

だからオイラもすべて読んでしまうんですよ。

プリンセストヨトミとまた違う読後感。おすすめ度は5点中、4点。好みが分かれるところですから、4点どまりです。おもしろかったぁ。