2011年8月30日火曜日

江の生涯を歩く (ベスト新書) [新書] 桐野 作人 (著) を読んでみた

大河ドラマを今年は久しぶりに途中でやめずに見ている。上野樹里が好きななこともあるけど、やはり、時代背景が戦国時代だからか、とにかく、飽きませんなぁ。

この本は、お江の縁の地を解説しながら戦国時代を語っていく本。写真あり、地図あり、非常にオイラの脳みそには気持ちよかった本です。知的好奇心を満足させてくれるというか。

おすすめ度は5点中、4.5点。京都の数々のお寺の解説が良かったです。行きてぇなぁ、京都。

ソーシャルネイティブの時代 ネットが生み出した新しい日本人 (アスキー新書) [新書] 遠藤諭 (著) を読んでみた

最近の若者達って、酒を飲まず、クルマに乗らず、休日は家で過ごし、デートもしない、「新しい日本人」なんだそうだ。ま、確かに一人が好きな人が多くなったような気がする。
それを一言で表すと、「ソーシャル化」で表すことができるようですなぁ。

オイラの頃は、飲み会や合コンやらないと女の子と知り合うこともなかったわけですが、最近は、バーチャルで、SNSやスマートフォンがあれば、出会いもあるというわけだ。

ソーシャルネイティブ世代の行動様式を知っておけば少しは役立つかもしれません。

読んでみたんですが、なんか、やっぱりよくわかりませんでした。
バーチャルだけではないような気もするし。

おすすめ度は、5点中2点。

記憶の整理術 (PHP新書) [新書] 榎本 博明 (著) を読んでみた

曰く、自分の視点を変えれば過去も変わる。
曰く、過去の記憶を前向きに変えることで、明るい未来予想図が描ける。

これにつきます、この本は。

おすすめ度は5点中、3点。
難しいですな。

賢い芸人が焼き肉屋を始める理由 投資嫌いのための「和風」資産形成入門 (講談社プラスアルファ新書) [新書] 岡本 和久 (著) を読んでみた

たむけんとか焼肉屋をやってますよね。どしてかな、と、手にとりました。
この本は、具体的なことよりも精神論というか、なぜ、投資が良いのか、オススメする点はこんな所が良いのよ、と、定性的なことに紙面を割いています。

なんか、途中で読む気がしなくなったなぁ。

amazonの書評は高得点ですが、オイラのおすすめ度は1点。
つまりません。

2011年8月21日日曜日

FUKUSHIMA 福島原発メルトダウン (朝日新書) [新書] 広瀬 隆 (著) を読んでみた

広瀬隆氏の本です。とりあえず読んでみました。
うーむ、ちょっとラディカルかな。事実もあれば、言い過ぎもあり、感情的なところもあり、冷静なところもあり。相変わらずの語り口ですねぇ。

おすすめ度は、5点中3点。中立的な立場で読むといいです。

2011年8月19日金曜日

アマゾン、アップルが日本を蝕(むしば)む (PHPビジネス新書) [新書] 岸 博幸 (著) を読んでみた

ご存知、岸博幸さんの本です。アゴに特徴がある通産省出身の評論家さん。テレビにもよく出ている人だよね。
ま、その32ページに全ては言い表されている。

曰く、「巨視的な視点で言えば、第2次ネット・バブル崩壊後の鎮静期間を経て、2010年から米国ネット企業によるネット帝国主義が新たな進化を始めたと理解する事ができる。」
「したがって、日本の社会システムという全体解の観点から、また日本の国益の観点から、日本としてどう新たなネット帝国主義と対峙するかを考えることが必要なのだ。」

なるほどーーー!

その観点から書かれた、amazon、アップルの本ってないよね。目からウロコが落ちたよん。

オイラが気に入った記述は、図書館は電子書籍を貸して良いか、というところ。図書館による無料貸し出しは民業を圧迫するというのが著者さんの意見。確かにそうかもね。でも便利だから、どしどしやってほしいとは、思う。千代田図書館の電子書籍をよく借りるオイラは切に思うよ。

おすすめ度は5点中、3.8点。ちょっと硬いけど、読み応えはあったよ。

放射能と生きる (幻冬舎新書) [新書] 武田邦彦 (著) を読んでみた

ホンマでっかTVに出ている武田先生の本。原発事故が起こった3月12日から、5月5日くらいまでのブログの書籍化なのだ。

放射能に対する対策を、ものすごくわかりやすく、また科学的に書いている。
さすが、武田先生、なかなか鋭いですぞ。

放射能の恐怖も伝わってくるが、科学者の目で、事実を記述しているので、非常に迫力がある。

おすすめ度は、5点中、4点。
冷静になると、当時のマスコミとか、政府発表の報道が本当に薄ら寒くなってくるねぇ。

「意識の量」を増やせ! (光文社新書 522) [新書] 齋藤孝 (著) を読んでみた

意識の量を増やすということについて、書かれた本。意識の量?聞きなれないですよね。読んでわかったことは、つまり、「モノゴトに対して意識しながら行動せよ。」ということだ。

ご存知、齋藤孝センセーの本。

毎日実践できる意識増量トレーニング方法を紹介しているのだ。
おすすめ度は5点中、4点。



以下、読んでて、メモったことを羅列しておきます。目次も備忘のために貼っておきます。

うなずく、アイ・コンタクトの能力を身につける/「自動化する」まで繰り返す/メモは3段階でとる/人脈作りゲーム、牛タンゲーム、自己紹介ゲーム/意識が飛び交うマッピング・コミュニケーション/相手との距離を縮めてみる/話すことは図にまとめる/大事なことは泳がせておく/気になることにはタグを付ける/「絶対」と言わない/リピーターになってもらうetc.
壁にぶつかったとき、ああだこうだと思い煩うのをとりあえず一回やめる。すべては自分の「意識の量」が足りないからだと考えてみる。すると、これまで手に負えないと思っていた行き詰まり感を、スッキリ解消することができるはず。

センセー曰く、「私自身、仕事や人間関係で多くの失敗をしてきた。そのたびに感じてきたのは、ミスの原因を作ったのも、問題がなかなか解決しないのも、多くは自分の意識の量が足りなかったからだということだった。そう気づいて以来、「失敗の経験=意識量を増やす機会」と捉え、意識の量を増やしていくことを自分の課題としてきた。さあ、意識の量を増やして、すっきりアグレッシブに生き抜こう!」

【目次】
1章 社会力は「意識の量」で決まる
1 できる人は「意識の量」が多い
2 生きていくための「意識の量」

2章 仕事をするとはどういうことか?
1 就活から「働く」を考える
2 サービスという気配り、目配り
3 「感知力」と「対応力」

3章 求められる人になる「意識増量」レッスン
1 自動化する
2 細部を見つめる
3 言語化する

4章 他者を受け入れるレッスン
1 人とつながる
2 他動性を味方につける

5章 自意識の罠から逃れよ
1 自意識メタボは危険信号
2 習慣から自意識を乗り越える

6章 「チーム・ジーニアス」の一員になる
1 「チームを組みたい」と思ってもらう人になる
2 意識量をアップさせるリーダー

メガチャイナ―翻弄される世界、内なる矛盾 (中公新書 2106) [単行本] 読売新聞中国取材団 (著) を読んでみた

中国って、本当に気になります。日本は彼らなしには、成立しなくなってきている。良きにつけ悪しきにつけ、彼らのことは知らないとだめでしょ。
日本を抜き、GDP世界第二位の中国。
しかし、国内では経済格差や環境汚染が深刻化。少数民族の弾圧、ネット検閲、尖閣諸島とか、周辺海域への進出したりして、世界の反発も根強い。
当代の無責任大国:中国は責任ある大国になれるのか。
なれねぇ、なれねぇ、もうなれねぇ?
ということで手にとった。

読売新聞の編集ということなので、華美な表現とかはありません。
豊かな生活を追い求めることに躍起になっている中国人民。とにかく関心ごとは、自分の利益。
共産党一党独裁のなかで、社会主義とは名ばかりの実質的な階級社会。
そんな事実を淡々と記述している本なのだ。

将来予測の記述はあまりないです。

★★★★☆
4点かな。

2011年8月14日日曜日

復興の精神 (新潮新書 422) [新書] 養老 孟司 (著), 茂木健一郎 (著), 山内昌之 (著), 南直哉 (著), 大井玄 (著), 橋本治 (著), 瀬戸内寂聴 (著), 曽野綾子 (著), 阿川弘之 (著) を読んでみた

著者陣が面白そうだったので、とりあえず、手にとって見た。
東日本大震災以降、オイラたちはどのように考え、どのように行動し、どのように生きていくべきなのか。この本はそういうことについて、著者さんたちが書いた本。

「精神の復興需要が起きる」
「変化を怖れるな」
「私欲を捨てよ」
「無用な不安はお捨てなさい」
「どん底は続かない」

などなど。

未来形のことはあまり書かれていません。週刊誌や雑誌の投稿をまとめたものもありました。

おすすめ度は、5点中3点。さーーっと読めます。

4分5秒で話は決まる ビジネス成功のための印象戦略 (朝日新書) [新書] 山川碧子 (著) を読んでみた

 昔、職場で一緒だった女性が会社をやめて、フリーランスでイメージコンサルティングをやるという。ちょうど良いタイミングでこの本を見つけたんで、手にとって見た。

曰く、人の印象は、パッと見で判断する「5秒間の短期的な印象」と続く「4分後の永続的な印象」で作り上げられるのだと。
 しぐさや身だしなみ、さりげないファッションテクを知ることによって、印象がグッと違ってくるんだそうだ。
 まあ、いわゆるビジネスマンたるもの、常識として知っておくと良いという
「印象アップ術」が書かれているのだ。

全部やるのは難しいけど、そこそこ役立つことは書いてあった。

おすすめ度は5点中、4点。15分くらいで読めます。

2011年8月9日火曜日

40歳からの適応力 (扶桑社新書) [新書] 羽生 善治 (著)を読んでみた

羽生さんの本です。この人の本を読むのは初めてですが、読みやすかったです。
目次的には、以下の5章から成っています。

1章「豊富な経験」をどう役立てるか
2章「不調な時期」をどう乗り越えるか
3章「独自の発想」をどう活かすか
4章「変化の波」にどう対応するか
5章「未知の局面」にどう適応するか

曰く、局面ごとの「検証」が鍵になる。
曰く、変化する状況に適応するには、実戦の後に、きちんと検証をすることが鍵だと。
曰く、どの手が良い手で、どの手が悪い手だったのか、局面、局面でほんとうに適応できていたのかを振り返るのだと。

うーむ、天才的な勝負師の言葉なんだけど、努力の人だってこともわかるよね。日々、努力してきたんだな。

最後の方で、孔子の「吾、15にして学に志し、30にして立ち、40にして惑わず、50にして天命を知る。60にして耳順(耳にしたがう)、70にして心の欲するところに従って矩(のり)をこえず。」のことについて、「0.8掛けでどうよ?」っていうことを書いてらっしゃる。
そうだよねぇ。オイラはアラフィフにして、まだ惑っているけど、0.8掛けして考えれば、もうすぐ、やっと惑わずの境地に達する年齢ということだ。惑わずの明鏡止水に至りたいものですな。

おすすめ度は5点中、4点。文章にお人柄が忍ばれます。

2011年8月4日木曜日

東京の島 (光文社新書) [新書] 斎藤 潤 (著) を読んでみた。

 なんか、夏なのに、ドコにも遊びに行ってないなぁ、とか、思っているときに思わず手にしてしまいました。東京都にある島をめぐる本です。

文体は、思うがままに書いてるって感じ。オイラには、心地良かったなぁ。

ひとつの島の特徴をこれっ!って、言い切る心地良さ。
曰く、大島は、三原山。裏砂漠探索とお鉢巡り。
曰く、利島は椿。
曰く、新島は、コーガ石。
曰く、青ヶ島は青酎。
ってな具合。

肩の力が抜けていながら、モノを見る視点が明確です。何度も読めてしまいます。

おすすめ度は、5点中、4点。また、昔よく行った三宅島に行きたくなった。

正しいパンツのたたみ方――新しい家庭科勉強法 (岩波ジュニア新書) [新書] 南野 忠晴 (著) を読んでみた。

著者さんは、元英語の高校教師。あるとき、「生きることを思う存分に楽しんでもらいたい」と切に願うようになり、家庭科の先生に転身する。

著者さんが願うのは、生活力をつけてもらうこと。この本は、「生活力」を身につけるためのさまざまな考え方や視点を提供している。

家族ってなんだ、とか、夏休みの宿題で、御飯作るとか、読んでてとっても楽しかった。

オイラの子供たちにも実践してみたいなぁぁぁぁ。

おすすめ度は5点中、4.3点。

2011年8月3日水曜日

震災トラウマ (ベスト新書) [新書] 和田 秀樹 (著) を読んでみた。

和田秀樹センセーのほんです。
もしかしたら、震災便乗本かもしれないっと思いつつ、手にとった。彼のファンとしては、とりあえず、手に取るしかないのだ。

曰く、人間の心には回復力がある。わかります。
曰く、報道は煽るだけ煽って、不安をかきたてるだけじゃダメ。

ま、こんなもんかなぁ、この領域の本は。
おすすめ度は5点中、2.4点。
こんなもんかも。

2011年8月2日火曜日

ドキュメント東京電力―福島原発誕生の内幕 (文春文庫) [文庫] 田原 総一朗 (著) を読んでみた

 大震災のあと、とにかく、福島第一原発の問題で、あわや解体か?とも言われている東京電力。ちょっと古い本だけど、新刊としてリニューアルされて登場していきたので、思わず手にとった。
著者さんは、ご存知、田原総一朗さん。朝までテレビでおなじみだよね。
木川田一隆っていう、伝説的に有名な昔の東電社長は、「原発は悪魔だ」と言って、建設を決断できなかった。

しかし、あるとき豹変した。

その理由は、はっきりとは書かれていない。
だけど、この本では、戦前から戦後まで指導権を巡って、権謀術数を使いまくりで、激闘していた経済産業省と電力会社の物語を、色んなデータを追跡することにより、その謎を解こうとしている。

つまり、経済産業省は夢の電力源とされた原子力にいち早く目をつけ、その導入・開発の主導権を握ることで、電力会社を支配下におこうと計略していたのだ。
東京電力は政府より先に、米国メーカーから原子力発電所の導入を急いで、「はい、もう導入済みでーーす。だから色んなこと、言ってこなくていいよーーーだ。」ということで、官僚の権力をシャットアウトしようとしたのだ。

原子力は悪魔の技術だが、経産省との戦いに勝つためには導入も仕方がなかったということだね。本当かな??

東電は当時GEの技術を信奉しており、軽水炉は完成された技術と信じていた。ところが導入後、故障や事故に襲われ、原発反対運動も激しくなる。それが原因で、通産省に浸け込まれ、その後の9電力体制から10電力体制に至る。この本は、このあたりで、読み終えていいかもしれない。

それにしても、1986年にこんな本を書いていたなんて、田原総一朗って、すごい人だねぇぇ。

おすすめ度は5点中、4.5点。東電に興味がある人は読むといい。

2011年8月1日月曜日

悪女の仕事術 [単行本] 藤田 尚弓 (著) を読んでみた

「デキる女」としての処世術が書いてあります。
中身は薄いですけど、なんか読んでしまいました。

給食作戦だって。疲れた人にチョコレート配るんだって。

おすすめ度は5点中、2点。ガンバレ、悪女。

歌謡曲――時代を彩った歌たち (岩波新書) [新書] 高 護 (著) を読んでみた

この本は、歌謡曲の歴史をいろんな視点から、出来る限り考察して、さらに分かりやすく考察して、みなに教示しようという試みをしている。
1960年代と70年代,80年代の3つの時代を分析している。さらにさらに、その各章は「概説」と、「各曲編」から成り立っている。
その各曲編が秀逸です。ハ長調でドレミ音階で色々分かりやすく書いていてくれたり、この部分がタマランとか書いてあったりして、テキストデータにも関わらず各曲の思い出と共に、オイラの頭に色んな自分の思い出も想起されたのであるよ。 

それにしても、よく知っているなぁ。しかもよく表現できるヨ。こんなに。

おすすめ度は岩波新書にしては5点中、4.5点。軽いし、ウンチクもあった。味わいながら楽しんだ1冊でした。