2012年2月21日火曜日

仕事に効く、脳を鍛える、スロージョギング 角川SSC新書 (角川SSC新書) [新書] 久保田 競 (著), 田中 宏暁 (著)

やせる必要があるオイラ。もともとジョギングは大好きなんですが、最近太りすぎてはしれません。

スロージョギングっていう言葉に惚れました。

曰く、スロージョギングは、ウォーキングの2倍のカロリー消費と、通常のランニングと同等の持久力向上効果を併せ持つ。
曰く、スロージョギングは、最大酸素量の50%程度で走る。主観的運動強度では、「笑顔が保てる、鼻歌が歌える、おしゃべりできる」のジョギング。
曰く、足の付け根で着地する「フォアフット・ランニング」が良い。足の付け根のあたりから着地する。この部位はかかとのおよそ2倍の面積があり、同じ衝撃がかかっても力が分散される。

おすすめ度は、5点中、4,8点。

でも毎日3週間続けないと、習慣化されないんだって。

お酒や薬に頼らない「必ず眠れる」技術 角川SSC新書 (角川SSC新書) [新書] 森下 克也 (著)

オイラは不眠症です。2000年頃に非常に忙しい部署に行ってからです。
思わず手に取りました。

著者さんが強調するのは「睡眠はテクニックであり、テクニックである以上、だれでも身につけることができる」という点。

画期的な方法ばかり紹介しています。

その中でも最も役立ちそうだったのは、以下のようなもの。
曰く、睡眠日誌をつけろ。
曰く、顎の力を抜け。
曰く、頭の中の独り言を自覚すること。そして、自覚したら、「アーー」っていうこと。繰り返す。
曰く、弛緩法を使う。

それと、ショックだったのは、「概日リズム障害」っていう病気。いつでも眠気が襲っており、そして、食欲が止まらないで、ぶくぶく太っていく病気これって、オレじゃん。

睡眠不足の会社員から、加齢による寝不足に悩む方まで、使えますよ。

おすすめ度は5点中、4点。「アーー」

2012年2月20日月曜日

湘南ひらつか 浜岳地区の歴史-明治から昭和30年前後を中心に- 栗原健成著

私は、平塚市のいわゆる「ハマタケ」地区の住民である。しかも1歳の時から19歳までを過ごしたふるさとでもある。
だけど、あまりその歴史は知らないんですよ。というか、歴史が残っていない。
その原因として、著者さんは、サラリーマンが多かったことをそのひとつにあげています。

この本を読んで特に感慨深かったのは、新住宅地十佳撰投票の石碑が、処分されていたこと。
神奈川新聞社の敷地が売却されるのに伴い、現存していないそうです。
寂しいですね。

おすすめ度は5点中、3点。浜岳地区の人は一読をお勧めします。

すごい和食 (ベスト新書) [新書] 小泉 武夫 (著)

ご存知、小泉武夫センセーの本。相変わらずの小泉ブシなのだ。
このセンセーの本って、とにかく通勤のお供には最適です。

今回の本はイマまでの本のレビュー内容のダイジェストが、ちーと散りばめられ過ぎの間もありますが、オイラは許してしまいます。

とにかく読みやすい本です。

このせんっセーの本を読むと、大豆を発酵させて、よだれをピュルルと出しながら、満腹になりたくなりますねぇ。

おすすめ度は5点中、4点。頑張れ、小泉センセー。

つながる読書術 (講談社現代新書) [新書] 日垣 隆 (著)

相変わらずの乱読気味のオイラには、読書を術にする必要性がある。
ということで手に取りました。

色々とtips満載でしたよ。
曰く、付箋をつけすぎないで読む。
曰く、基本の3時間コースで読む。面白いと思う箇所を10ヶ所。自分で考え地箇所を3箇所。許せない箇所を1箇所。とか。

そして、「読書会」を開け、と。読書会なんて、無理無理と思っていたけど、読んでみると、さにあらず。なんかできそうな感じしてきた。
課題図書に関するアンケートの出し方の提案が絶妙でした。

おすすめ度は5点中、4点。
評価はわかれていますが、どうしてでしょうね。

盆踊り 乱交の民俗学 [単行本] 下川 耿史 (著)

盆踊り、乱交の民俗学って、とにかく題字に惹かれて思わず手に取りました。
「夜目遠目傘の内」っていうけど、「傘の内」っていうのは例えば徳島の阿波おどりですよね。そういうのも、顔を隠して引きあう同士が一時の逢瀬を楽しむんだと。
日本人って結構そういうおおらかな性風俗があったんだなぁって、わかりました。

〈盆踊り〉とは、生娘も人妻も乱舞する“乱交パーティ”だった!著者さんはおっしゃる。
日本最古の“乱交”の記録は、『記紀』や『風土記』の「歌垣」なんだって。

そして、中世からは「雑魚寝」や「夜這い」、江戸時代には日本各地で「盆踊り」という形で乱交は行なわれ、明治以降も何らかの形で密かに続けられたという。
森鴎外も『ヰタ・セクスアリス』で、故郷・津和野の盆踊りでの「性的な体験」を記している、と。確かにそんなシーンありましたね。

まあまあ面白かったですが、ほんと、まあまあかな。感想になってませんけど。

おすすめ度は5点中、3点。

2012年2月14日火曜日

新書で名著をモノにする 平家物語 (光文社新書) [新書] 長山 靖生 (著)を読んでみた。

平家物語は無常と普遍、栄光と没落を学ぶ最高のテキストだと著者さんは言う。

大震災前から、現在の世の中は、もはや乱世を超えて末世の様相を呈していると著者さんは言う。国土は疲弊し、庶民の生活は逼迫しつつあると。

さらに著者さんは、以下のような分析をなさる。
朝令暮改をくり返す為政者たち(政府)、批判するだけで何もしない貴族たち(野党)、
騒ぎ立てるだけで仕事をしない寺院勢力(学者・マスメディア)...etc.
確かに、どう考えても、現代という末世は、幕末維新ではなく、平家物語の時代に似ているよね。

著者さんは、歯医者さんらしいですけど、なかなか興味深い分析でした。

さらにさらに、戦うは男ばかりとは限らず、女たちもまた、それぞれの戦いを生きているという。OLも女学者もキャバ嬢も、千年前からいたのだと。

確かに平家物語関連の新書を読んでいると、そんなことがおぼろげながらわかりますねぇ。オイラみたいな歴史音痴にも、楽しく読める本でした。

おすすめ度は5点中、3点。



◎目 次
はじめに 「現在」はいつも乱世
第1章 平清盛は悪人か
第2章 貴族という「官僚システム」の腐敗、平家の変質
第3章 院----「代行」という無責任な権力者たち
第4章 山門・南都寺院という火種----わがままな「知識」と「大衆」
第5章 戦う男を駆り立てるもの
第6章 女たちの物語
終章 「歴史」「物語」の使い方

2012年2月5日日曜日

総力取材! エネルギーを選ぶ時代は来るのか (NHK出版新書 367) [新書] NHKスペシャル「日本新生」取材班 (著)を読んでみた。

NHK出版の本です。電力会社の話を書いてますが、特に読んでて面白かったのは、第2章だったですかね。でも、新しい知見はあまりなかったような。。。

とにかく、電力需給がうまくいくと良いです。

おすすめ度は5点中、3点。
挿し絵はいいですよ。

目次
はじめに いまなぜエネルギーなのか
第1章 「エネルギー自立」への試み
第2章 自然エネルギーと電力行政
第3章 スペインの模索—固定価格買い取り制度の光と影
第4章 スウェーデンの選択—半世紀にわたる試行錯誤
第5章 どう選ぶ?私たちのエネルギー
おわりに 国のかたちを考える

2012年2月1日水曜日

90分でわかる平家物語 (小学館101新書) [単行本] 櫻井 陽子 (著)を読んでみた。

大河ドラマの便乗新書って、意外にオイラは好きである。
んで、平家物語である。

結論から言うと、平家物語の「へ」の字もしらないヤカラには、最高の本ですよ。

知性を疑われないように、電車で横から盗み見されないように気をつけたほうが良いですけど、とにかく、分かりやすさ、というか、アホでもわかるように書かれています。
ですので、オイラには、最適でした。

まず、第一に、登場人物が似顔絵付きで紹介されています。
第二に、平氏と源氏と皇室の系図が載せられています。おまけに摂関家も載ってます。
第三に、原文と現代語訳が並記されています。

似顔絵も好きですが、なんといっても、系図ですよ。わかりやすい。欲しかった。こういうの。だって、重盛とかわからないじゃないですか。誰だか。

そして、原文です。通勤途中に読みましたので、黙読で読んだのですが、家に帰ってからは。声に出して読みました。そうか、平家物語って、音読すると、かっこいいのね!!それに現代語訳が同じページに並記されてるんです。教科書ガイドかと思いました。

とにかく、今回のこの新書は非常にありがたかった。

おすすめ度は5点中、4.9点。こういうアホ相手の新書を好みます。すいません。。。
司馬遼太郎の義経を読んだことのある人も、オススメ。すごく肉つくと思う。