2011年5月29日日曜日

犬神家の一族 (角川文庫―金田一耕助ファイル) [文庫] 横溝 正史 (著) を読んでみた

ご存知、横溝正史です。なんか、手にとってしまいました。
内容は十分存じております。映画も、新旧、見ております。
でも、きちんと原作読んでいなかったので、読んでみました。

面白いですねぇ。通勤バスで若干車酔いしながらも、2,3日で一気に読んでしまいました。

巨額な遺産相続をめぐり、「斧(よき)・琴・菊」の犬神家の3つの家宝に見立てられた血みどろの連続殺人。いくつもの偶然の積み重ねがますます事件の解明を困難にしていく。

オイラが最も気になるのは、やはり、犬神佐兵衛ですよね。彼の屈折した幼年期から青年時代と経済界に君臨していく壮年期。そして、老いらくの恋に溺れる老年期。そして、遺言を書くときの彼の思い。粘着質ですよねぇ。

おすすめ度は5点中、4.8点。
金田一シリーズの3位以内に入る名作と言われているだけのことはあります。

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