2011年2月9日水曜日

中国最大の弱点、それは水だ!-水ビジネスに賭ける日本の戦略-、を読んでみた

中国の水不足は本当に深刻。
世界銀行の予想では、2020年までに3000万人の環境難民が発生するらしい。
中国だけの数字よ?すごいね。

んで、中国が日本の森林を買い漁っているわけ。
彼らが狙うのは日本の豊かな水資源ってわけ。

いま中国では、水そのものが足りないことと、水質の悪化が同時に起こっていて、まさに水危機、ウォータークライシスといえる状態らしい。エチゼンクラゲって、中国の水質汚染の結果なんだって。

ああ、それなのに、それなのに、日本の施策は遅れまくりだと著者は残念がる。

日本の浄水技術や廃水処理技術は世界トップクラスであるにもかかわらず、資金不足、また水道管理を含めたシステム輸出ができないなどの理由で、すっかり世界の情勢から出遅れてしまっているというのだ。

じゃあ、中国って、どうするつもりか?
ダムつくろうとしているらしいよ。ダム。
インドの上流やら、ラオス、カンボジア、ベトナムの上流に位置する中国は、下流の国々省みず、ダムつくりまくるらしいよ。やだねぇ。

で、だ。
中国には毅然と立ち向かうべしと著者は主張する。

そうですね。水不足を盾に、外交も強気で行けというのだ。

この本、途中までの中国関連情報はおもしろい。途中からダラダラしちゃくけど。でもよくわかりました。ためになりました。
おすすめ度は5点中、4点。

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