ロングのB級の刑務所って知ってます?オイラは初めて知りました。
著者は、自らに絶対的確信を抱いて冷徹に二人の人間を殺した男。殺すことに全く疑問を持たなかった人物。そして、収監された刑務所で、全く反省しない同囚たちに囲まれながら、自分の罪とどう向き合ったのか?
この著者はまちがいなく頭がよいのだと思う。
知能抜群ですよ。
しかし、彼には社会とのツナガリより、自分の信念に正直であるべきだという価値観が優先しているんだよね。それが2件もの殺人を犯すきっかけとなった。
彼にとって信念とは、つまり、父親なんだ。
父親からの影響が彼を殺人へとイザナウんだなぁ。
しかも、いまだに彼はそんな父親を愛しているんだ。すでに他界しているにもかかわらず。
これって、ショック。そんな人、いるんだね。
この本の記述の中に時々難解な用語が出てくるのは、ちょいと行き過ぎかもね。青臭い。
この本の後半には、同じ刑務所にいる囚人の話が出てくるが、飛びぬけて優れたやくざの幹部たちを除いては、どれも救われないヒトビトです。こういう人、職場にもいるよね。
おすすめ度は5点中、4点。なかなか読み応えありますが、ここまでオイラは強くなれないかなぁ。
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