2011年12月4日日曜日

「坂の上の雲」と日本近現代史 [単行本] 原田 敬一 (著) を読んでみた。

坂の上の雲、盛り上がってますよね。
ほんと。3年目で本当に待っていた。


んで、3年目にもかかわらず、新しい本が出ていました。思わず手に取ったのは、当然。

著者さんは、大阪大学の先生。日清・日露戦争とつながる現代を描いた本である。
司馬さんと考える「大日本帝国」の歴史と21世紀を司馬さんの文章を織りまぜながら書き綴る。
最初は、面白いんですが、途中から、ここは司馬さんは間違っている的な文章が多くて、だんだん、この人は司馬さんが間違っているということを歴史学者として言いたいだけなのかなぁ、と、思ってしまいました。

内容は面白いんですが、もう少し、書き方はあったのではないかと思います。
「坂の上の雲」というタイトルを掲げるのであれば、それはすでに、司馬さんの尻馬に乗っているのですから、それを、学問的に後出しジャンケン的に内容批判しても、どうだかなぁと思います。

おすすめ度は5点中、3点。


【目次】

プロローグ 二一世紀に生きる君たちへー司馬さんのメッセージの意味/1 幕末維新の「苦味」/2 「坂の上の雲」の語る「明治日本」と近代史/3 「坂の上の雲」と日清戦争/4 「坂の上の雲」と日露戦争/5 加害者としての「大正日本」と「昭和日本」/6 戦後日本の希望が歴史を見る眼を育てた/エピローグ 二一世紀の日本とアジア

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