2012年2月20日月曜日

盆踊り 乱交の民俗学 [単行本] 下川 耿史 (著)

盆踊り、乱交の民俗学って、とにかく題字に惹かれて思わず手に取りました。
「夜目遠目傘の内」っていうけど、「傘の内」っていうのは例えば徳島の阿波おどりですよね。そういうのも、顔を隠して引きあう同士が一時の逢瀬を楽しむんだと。
日本人って結構そういうおおらかな性風俗があったんだなぁって、わかりました。

〈盆踊り〉とは、生娘も人妻も乱舞する“乱交パーティ”だった!著者さんはおっしゃる。
日本最古の“乱交”の記録は、『記紀』や『風土記』の「歌垣」なんだって。

そして、中世からは「雑魚寝」や「夜這い」、江戸時代には日本各地で「盆踊り」という形で乱交は行なわれ、明治以降も何らかの形で密かに続けられたという。
森鴎外も『ヰタ・セクスアリス』で、故郷・津和野の盆踊りでの「性的な体験」を記している、と。確かにそんなシーンありましたね。

まあまあ面白かったですが、ほんと、まあまあかな。感想になってませんけど。

おすすめ度は5点中、3点。

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