2011年7月21日木曜日

1秒もムダに生きない 時間の上手な使い方 (光文社新書 525) [新書] 岩田健太郎 (著) を読んでみた

要は、今、一番やりたいことをやるんだって。
周りの目を気にしてはいけないんだって。
真のマルチタスクは、AもBもCもDも自由にいつでも行える状態なんだって。
パソコンのツールは色々と試してみる時代になってきたんだって。
「将来こうあるべき自分」を規定することは、同時に「今ある自分」が「あるべき自分」から、乖離した、劣った(inferior)存在であることを内意してしまうから、5年後、10年後のキャリアパスを考えない方がいいんだって。
陰口は絶対に叩かないほうが良いんだって。他人を批判するなら、実名で、本人の前でやるべきで、しかも生産性がある場合にのみやるべきなんだって。

そうやって、削りとった時間を活かすには、他人に規定されない生き方をすればいいんだって。

そして、著者は最後の章でこう言い放つのさ。そのまま、書くね。

挫折の時間も、停滞の時間も、他者のまなざしに規定されず、自らの意志でそれを甘受する覚悟を決めれば、それは無駄な時間ではありません。「私こそが私の魂の指揮官」である限りは。そして、他者は、そのような「私の魂の指揮官」である、停滞しているように見える他者を、罵ったりわらったり権利を持たないのです。

つまりこの本は、時間の削り方、時間の慈しみ方、時間の支配下でなぜ僕らは生きているのかということが書いてある本なのだ。

著者の岩田健太郎さんは、お医者さん。かなり忙しい人だ。まだ若い。
それなのに、こんなに良い本を書くのですねぇ。

おすすめ度は5点中、4.9点。少し尻つぼみだけど、良い本だったなぁ。
新書にして、この読後感。著者さんの人柄がオイラの心に染み入った。
おすすめです。

0 件のコメント: